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皆さん、こんにちは。
今回はチーム・トイレの自由の長谷川さんのメルマガの記事をご紹介します。
まず長谷川さんのプロフィールからご紹介します。

長谷川高士。チーム・トイレの自由 代表。
排せつに関する啓発家として全国で講演。「いつも、どんなときも、排せつに自由であること。すべての人が生きること」を目指し、災害、高齢介護、障がいなどの排せつを不自由にする課題の解決に貢献。拠点である愛知県碧南市では排せつの総合相談窓口「トイレの自由倶楽部」を運営。NHK名古屋放送局をはじめ多数のテレビに出演されています。


おはようございます。
チーム・トイレの自由の長谷川高士です。

今日のコンテンツは、オストメイト、です。
「オストメイト」という言葉をご存知でしょうか。
私が初めてこの言葉を知ったのは、うろ覚えではありますが、おそらく15年ほど前。以来、水道屋としての業務、主に「新しくトイレをつくる」という仕事において、この言葉と関わってきました。

四年前に災害時のトイレについての活動を始めました。二年が過ぎた頃から、災害時だけではなく排せつ全般について「誰かの役に立ちたい」と思うに至りました。その頃から「オストメイト」は、私にとってより近い言葉になりました。

私の方から「オストメイト」という言葉に近づいた、と言った方がしっくりきます。近づいたのですが、近くはなりませんでした。あくまでも「私の心象風景」であり、全く私の心の中の話であることを前もって強調しますが、「近づいた分だけ、遠ざかる」気がするのです。一定の間隔を保ったまま一向に距離が縮まらない。私は、もどかしさを感じていました。

先週末「排泄機能指導士養成講座」の講義でこの「オストメイト」について学びました。講義を通して、私の心に変化が起きました。講義中や終わった直後の自覚はぼんやりとしたものでしたが、私の変化に気づき、それを教えてくれたのは、パートナーの土井でした。土井のおかげで、私の自覚は「ぼんやり」から「ハッキリ」に変わり、あれほど縮まらなかった。
この言葉と私との距離が、ようやく少し近づいたことを感じられています。今日は、その心の変化について書こうと思います。

オストメイトとは「○○な人」。
ある特徴をもった人々を指す呼称です。「あの人はオストメイトだ」や「オストメイトになる」などという使われ方をします。オストメイトは「ストーマがある人」です。
ストーマとは、ギリシャ語で「口(くち)」という意味。主に病気や事故など、様々な理由でお腹につくられた便や尿の出口のことです。
日本語では人工肛門や人口膀胱と呼ばれます。
混同しやすい言葉に「オストミー」があります。
オストミーは元来「ストーマを造設する手術」を指す言葉ですが、転じて「造設されたストーマ」を意味することもあるそうです。
初めて「人工肛門」と聞いた時、樹脂や金属でできた"機械的なもの"を、私は想像してしまいましたが、使うのは自分の身体の一部です。
便を出す目的の消化管ストーマであれば、大腸か小腸を使い、その一部を身体の表面に出します。
(以下、わかりやすくするために消化管ストーマ
に限って話を進めます)
便の出口を肛門よりも上流側の腸につくり身体の外に出す。便の通り道が短くなり、出口がお腹にできる、と書けば「ストーマの造設」がより理解されだろうと思います。できあがる口は、粘膜なので赤みがかっており、可愛らしい梅干しがお腹にくっついているようなイメージ。触ると痛そうなのですが痛みは感じないそうです。元は便が送り出される消化管の一部なので、便やガスはストーマから自然に出てきます。

自らオストメイトであったことを公表している著名人の一人であるフリーアナウンサーの中井美穂さん。中井さんはこのストーマの特徴を、自らの体験の回想として次のように語っています。

やっぱりなんだが怖くってなかなかストーマを見ることも触れることもできなかった私に、母が「あら一、なんか梅干しみたいでかわいいわよ」と屈託なく言ったのです。「へぇー、どれどれ」と初めてのご面! おなかから、唐突に出ている赤い物体は確かに梅干しみたいな唇みたいな色艶で、今まで見たことのない不思議な光景でした。普通なら絶対目にすることのない腸が顔を出して、動いて、まるで呼吸しているようにちゃんと排泄してくれることに「おおおー、すごい」と感激。「この子がここにいてくれるから、私は生きていられるんだ」と実感。
変な例えですが、今までペットすら飼ったことのない私にとって、初めて出会う世話をしなければいけない生き物が手元にやって来た感じだったんです。

ストーマを造設する様々な理由。
その理由は、大きく二つに分けられます。

一つは、そこから先へしばらく便を通すことができない(痛んでいる、痛んでしまう)こと。もう一つはそこから先がなくなる(痛んでいて摘出しなければならない)こと、です。
前者は「一時ストーマ」と呼ばれ、中井さんのように、後に閉じることができます。
対して後者は「永久ストーマ」と呼ばれ、文字通り再び閉じられることはなく、ずっと使い続けるものです。
便はストーマから自然に出てきますが、ストーマにした部分には元々その時の感覚、すなわち便意を感じるセンサーはありません。つまり便意を感じないのです。仮に便意があったとしても、お腹についた梅干しのような口からではトイレに排せつしづい。
そこで便を受ける袋を、皮膚表面に密着させるように貼り付け、袋にある程度の量をためておきたまった分を袋の底を開くことでトイレに排せつします。

袋を含む装具全体を「ストーマ装具」と言います。袋だけ、あるいは装具全体を「パウチ」と呼ぶ人もいます。どちらかと言えば「装具」はオフィシル、「パウチ」はカジュアルな表現と言えそうです。装具の役割である「ためる、出す」を元来担っているのが直腸と肛門。その意味においてはストーマではなく、ストーマ装具こそが人工肛門なのかもしれません。
そう考えると、肛門はすごい!ヒトの身体ってすごい!と感動を覚えます。
装具は使い捨てで、「三日に一回」程度の頻度で交換されることが多いようです。直腸にウンチがあっても臭いが外に漏れないのと同じで、ストーマ装具も破れる、または外れるなどの不測の事態でない限り、臭いが漏れることはありません。装具の交換には30分以上の時間がかかる、密着する部分のスキンケアをする、時に装具が破れたり、外れたりすることもある……。

中井さんの「世話をしなければいけない生き物が手元にやって来た感じ」という言葉は、言い得て妙だと思います。今までしていなかった「世話をあらたにすることは、日常生活に確実に影響を及ぼしますが、何かができなくなるということではい。新たにオストメイトになった人に向けた、あるいはオストメイトへの理解を目的とした冊子やウェブページには、ストーマの「世話」をしながら日常生活をする工夫が、丁寧に、そしてわかりやすく書かれています。

オストメイトになった人、オストメイトへの理解……。一向に距離が縮まらなかった時、私にとってオストメイトは、私(や私に近い人)以外の誰かでした。

「あの人はオストメイト」だったのです。

今回、ストーマの講義を受けたとき、私はなぜだか自分のこととして、それを聴いている時間がありました。今、私にはストーマはありません。でも、いずれその必要に迫られるかもしれない。ストーマと装具による排せつが、私にとって選択肢になる時がくるかもしれないことを、誤解を恐れずに言えばややポジティブに受けとめながら、想像していまた。突き詰めてしまえば、出すまでの間ためているバッグが、身体の中にあるか外にあるかの違いだけだ。十分に選び得る、と。

それを何気なく話すと「それだよ、それ!すごい!!」と、いつも以上に喜び、土井は興奮していました。その様子に驚きながら、私は自分の心の変化を自覚することができ、嬉しくなりました。自然な心の変化が無条件に肯定され、しかも認められたことが、嬉しくなりました。

何が、私の心の変化に影響したのか。一つ思い当たるのは、自分の身体への興味です。
明確なきっかけは、胆石。
激しい痛みを解決すべく、起きている現象を理解したいという思いから、自然に身体のしくみに興味が沸き、学びました。

今回の講義でも「消化器官の解剖」という排せつの仕組みについて詳しく教わりましたが「ほぉー、いつもこの辺りにウンチがたまっているのかぁ」と自分の身体に投影してイメージしたのは初めてでた。
先週の加齢による身体と心の変化もしかり、自治会の歴史的経緯もしかり、私は元を辿り、仕組みや成り立ちへの理解が深まると、興味と愛着が増すようです。

その結果、ストーマを持つ私、オストメイトである私が想像され、距離が縮まりました。これを「自分事」と表現するのは早計で、何だか違う気もしす。

今感じている新鮮な変化をしばらく楽しみながらじっくりと丁寧に味わってみようと思います。

(参考ページ)

公益社団法人 日本オストミー協会
http://www.joa-net.org/

生活実態基本調査「人工肛門・膀胱造設者の生活と福祉(平成31年3月)」
http://www.joa-net.org/-report/

オストメイトってなに?
http://www.bouquet-v.com/project.html
※中井美穂さんのインタビューが掲載された
冊子です。

NPO法人 ストーマ・イメージアップ・プロジェクト SIUP
http://www.siup.jp


※チーム・トイレの自由、日々の実践メルマガ
【前進の軌跡】 ◇vol.151 ◇2021.3.23
より転載しています。


■チーム・トイレの自由 https://toilet.ne.jp/

■長谷川高士さんについて(プロフィール)
 https://toilet.ne.jp/about-us

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みなさん こんにちは フォークスです

寒いですね~、みなさん、元気にしてますか?
こう寒いと、温泉とか温かいお風呂が恋しくなります スーパー銭湯でもいいけど 

フォークスがときどき見ている”MeetAnOstoMate”というサイトにはいろいろな投稿が載っているんだけど、「熱いお風呂に浸かっても平気?!」という投稿もありました 洋の東西を問わず、疑問に思うことはおんなじなのね

一番多く書き込みがあるのは、”ストーマケアのヒント”というような話題なのですが、その次に多いのは服装に関することみたいです ほんのちょっとした疑問でも書きこむと、みーんないろんな意見を書いてくれるようです ストーマに関する豆知識集みたいな

ストーマケアのヒントの話題を始めたひとが書いていたいくつかのヒントのなかに、おもしろいことが書いてあったよ なんでも、「ポケットにいつも小銭を入れておくこと 静かなところを歩くときに小銭がじゃらじゃら鳴れば、パウチのカサコソ音が消されていいよ」っていうんだけど、ホント??

by フォークス
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こんにちは!フォークスです
寒くなりましたね~ みなさん、お変わりないですか?

さて今回は、アメリカのWOCN協会の雑誌に載った記事を紹介します
イギリスのTrevor M. Yeungさんが書いた「ストーマ保有者のための公共施設の発展」と題した記事です。
Yeungさんは、外科学などを修めて今はオクスフォード大学でがんの研究をしているようです。(興味のある方は、http://www.nds.ox.ac.uk/team/researcher/trevor-yeung をのぞいてみてください。)
なんでも、Yeungさんが日本を訪問した時に、羽田空港で見たオストメイトトイレについて、すばらしい!西洋でもこういう施設があるといい!!政府から援助が出るように働きかけてはどうか?、と絶賛し写真入りの記事を寄せています 
大腸肛門のがんを研究していて、外科手術の経験もあるYeungさんならではの発見だったのでしょうね

フォークスも、オストメイトトイレはクールジャパンの一環として、世界デビューするのかと一瞬思ってしまいました・・・
が、しかし、次のページをめくると、アメリカのWOCナースのJanice C. ColwellさんのYeungさんの記事に対する意見が載っていて、アメリカでオストメイトトイレ援助を政府に働きかけるくらいなら、ストーマ外来受診をするための給付をつけてくれた方がまし、と言っています 
アメリカはヨーロッパと違って、手術後のオストメイトには、しっかり安定して貼れる装具を紹介し、毎日交換しなくても済む耐久性のある装具を使うように指導するので、外出して装具が剝がれたりしない(つまりオストメイトトイレで交換しなくても済むようにしている)ためだとのことです。
それも一理ありますね。。。

ところ変わればオストメイトトイレ事情も変わるのですね

by フォークス
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こんにちは! フォークスです

UOAAの会報「The Phoenix」春号が届きました そのなかから、ヘルニア予防の記事を紹介しちゃいます


著者は、Adrian Marchさんという男性で、コロストミーになって15年、技術調査コンサルタントのお仕事の傍ら、アマチュア水泳協会の指導者として、スポーツコーチたちに水泳やダイビング、アクアビクスを教えてきたそうです

そのAdrianさんが唱えるヘルニア予防の五カ条は下記です。
重労働をするときは、指示に従ってサポートベルトを装着しよう
太りすぎは禁物。BMIは25を超えないように体重コントロールしよう
腹圧を高くするような息をこらえる運動は注意しよう
ものを持ち上げたり運んだりするときには気をつけよう
しゃがむ姿勢はあまり長くならないようにしよう

フォークスには、腰痛予防の五カ条にも思えるんですが・・・
腹筋のほかに背筋とか腰回りの筋肉や骨盤底筋も大切なのは、ヘルニア予防も腰痛予防も共通なのかな


筋トレの方法も紹介してありました でも自己流じゃなく、主治医や担当WOCナースに相談してからにしよう、とのことでした

by フォークス
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ようやく、若いオストメイト向けのガイドブックが完成しました。
ご協力いただいた医療関係者、各種支援者、メーカー、販売店の方々、そして、貴重な体験談を執筆頂いた若いオストメイトの皆様、制作に関わったスタッフ、ブーケ(若い女性オストメイトの会)に厚く御礼申し上げます。

多くの若い世代に届けたいと思いますし、内容についてもブログでピックアップしていきます。

STOMA GUIDEBOOK
(本ガイドブックは、正力厚生会の助成を受けて制作いたしました)

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